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TOPお客様の声〈特別編〉全建が手掛ける賃貸物件のカタチ

〈特別編〉全建が手掛ける賃貸物件のカタチ

新潟市中央区 株式会社リビングギャラリー 様

〈特別編〉全建が手掛ける賃貸物件のカタチ

対談 】
(株)リビングギャラリー執行役員新潟本店 本店長 川﨑義基 さん
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全建代表 渡辺公太


新潟市に本社を置き、賃貸住宅からテナント物件、売買・管理・開発までを幅広く手がける総合不動産企業「リビングギャラリー」。
地域密着を軸に、街づくりの視点で不動産を捉えるリビングギャラリーのテナント付き賃貸物件を、
このたび全建が設計・施工を手掛けました。
かつて同じ会社で先輩後輩だったこともある二人に今回のプロジェクトを振り返ってもらいました。

30年来のお付き合い、初めてのタッグへ

まずは、お二人の関係性から教えてください。長いお付き合いだそうですが。:

渡辺(全建): もう30年近くになりますね。私が新卒で入社した前職の住宅メーカーの先輩が川﨑さんでした。私は設計志望で入社しましたが、営業職配属で。当時の支店は、今では新潟の建築業界でも名の知れた、そうそうたるメンバーが集まっていて濃い環境でした。

川﨑(リビングギャラリー): 私は渡辺さんの2歳上ですね。彼は建築学科出身なのに当時としては珍しくMacを持っていて、営業活動よりも支店オリジナルの手作りチラシ制作を一手に引き受けてくれていました。夜な夜な輪転機を回して大量のチラシを刷っていました。

渡辺: 営業職のノウハウもなかったので、ひたすらパソコンに向かっていましたね。あの頃の経験と人脈は今でも自分の財産になっています。

川﨑: その後、それぞれ「建築」と「不動産」。違う道を歩みましたが、ずっと遠い親戚のおじさんみたいな感覚で彼の仕事ぶりは見ていました。「いつか一緒に仕事ができたらいいね」と会うたびに話していたのですが、なかなか実現の機会はありませんでした。

今回ようやくタッグが実現したきっかけは何だったのでしょうか?:

川﨑: 今回のアパート用地は好立地で価格が高く、競合も多いエリアでした。普通のありきたりなアパートを建てても埋もれてしまう。そこで何か強いコンセプトが必要だと考えた時に、全建さんがペット住宅を得意としていることを思い出して、「ペットに特化したアパートを一緒に作ってほしい」と依頼しました。お互い会社で決裁権を持つ立場になったことも大きいですね。

渡辺: 全建としても企業向け物件の事業展開をしていく上で実績を作りたかったので、いいタイミングでした。オーナー様がいる4世帯のメゾネットアパートを建てた実績がありますが、本格的な賃貸アパートの設計・施工は初めての挑戦でした。それにペット共生のアパートでなんて、ちゃんと仕事を見てくれていたんだなと嬉しく思いました。

具体的にはどのようなオーダーをされたのですか?:

川﨑: 実は「ペットに特化したアパート」というコンセプト以外、ほぼ全てお任せしました(笑)。これまでの実績と信頼関係があったので細かい口出しはせず、全建さんが考える「住む人が快適な家」を作ってもらおうと。足場が外れて初めて「あ、かっこいいじゃん」ってようやく全貌を見たくらいです。

渡辺: 逆にプレッシャーはありました。普段なら施主様に逐一確認する屋根や外壁の色なども、今回は社内で議論して決めました。自分たちの提案を信じて任せて頂けたことに感謝しています。

30年来のお付き合い、初めてのタッグへ

オーナー視点の「収益性」と、住宅会社視点の「居住性」の融合

渡辺: 私たち住宅メーカーは「住む人の快適さ」を最優先に追求しますが、川﨑さんたち管理会社はオーナー目線での「収益性」や「入居率」も重視します。今回はその両方の視点をうまく融合できたと思います。

川﨑: 一般的にペット可物件は家賃を数千円ほど高く設定でき、長く住んでいただける傾向もあります。今回は全建さんのノウハウを活かして、動線や採光など、居住性能を高くしながら、かつ、ペットと共に快適に暮らせるアパートになりました。付加価値の高い競争力のある物件になったと確信しています。

ペットと快適に暮らすために、どのような工夫をされましたか?:

渡辺: まずは床ですね。いぬ・ねこが滑りにくく、手入れもしやすいペット用フローリングを採用しました。今は室内飼いが基本なので、人間と同じ快適性が求められます。窓はペアガラスの樹脂サッシを採用して断熱性と防音性を高めました。

渡辺: また、ペットグッズで物が増えることを想定し、収納力のあるシューズクロークをつくったり、玄関周りにはリードを掛けるフックを設けるなど工夫しています。フローリングの色味も、落ちた毛が目立ちすぎないように、暗すぎず明るすぎず、絶妙なところを議論して決めました。

川﨑: さまざまな工夫を詰め込んでもらいましたね。

渡辺: あと、賃貸物件なので、退去時に全面張り替えになりにくいように、壁紙は上下で切り替えてあります。

川﨑: 退去時の入居者負担まで配慮していただき、本当にありがとうございます。

オーナー視点の「収益性」と、住宅会社視点の「居住性」の融合

将来は、トリミングサロンや犬の幼稚園を併設した複合施設など

今後、どんな賃貸物件を手掛けてみたいですか?:

渡辺: ドッグランなどの交流スペースはもちろんですが、1階にテナントとしてペット関連の施設を入れたいですね。トリミングサロンやペットホテル、最近流行りの「犬の幼稚園(一時預かり・しつけ)」なんかが下にあると喜ばれると思います。

川﨑: それはいいですね。留守番中のペットを見守ってくれるサービスがあれば、入居者にとって大きな付加価値になりますね。事業としても家賃収入以外の相乗効果が生まれます。今後はそういった複合的な提案もしていきたいですね。アパート事業は新築のうちは良いですが、築10年を過ぎて「築浅」と検索されて条件から外れた瞬間、誰の目にも留まらなくなってしまいます。だからこそ「ペットと快適に住めるアパート」と認知されて、指名で検索されるようなコンセプトが必要です。ターゲットを絞ることは勇気がいりますが、ペット共生市場は規模も大きいので、いずれ本腰を入れてやるべきだなと思っていました。

入居者同士で仲良くなったり、コミュニティができると良さそうですよね?:

川﨑: 共通の趣味や属性があると、自然と挨拶や会話が生まれやすいですよね。ただ、過去に苦い経験もあって…。高価なベンチを置いた中庭を作ったものの、誰も使わなかったということも(笑)。生活者の立場に立った心地よさというものを熟知していないと、うまくいかないんですよね。

渡辺: たしかにそうですね。一定の距離感を保って暮らしたい人もいます。こちらが交流を強く提案することは難しいですよね。暮らす人が自然に「ここに住みたい」と思うデザインの力が必要だと思います。今後はコンセプト型のシェアハウスなど、デザインと企画の力で自然な交流が生まれるような仕掛けにも挑戦してみたいですね。

将来は、トリミングサロンや犬の幼稚園を併設した複合施設など

全建らしさでブランドを作る

川﨑: 通常アパートは外観にコストをかけませんが、今回はこだわってもらいました。完成前から近所の方からも「何が出来るの?」とよく声をかけられました。外観デザインで印象に残すことは賃貸物件のブランディングとしても重要だなと改めて感じました。

渡辺: サッシも通常の白ではなく、あえてコストの高い木目調を採用しました。「物件の宣伝になるような良いものを使おう」と社内を説得しました(笑)。

川﨑: おかげで外壁の木の質感と相まって、一目で「全建さんっぽい建物」とわかるデザインになりました。今回のプロジェクトで得られた色んな知見を活かして、また次も面白い仕掛けのある物件を一緒に手掛けられたら良いなと思います。これが2棟、3棟と増えていくことでブランド認知にも繋がっていくと思います。

渡辺: ぜひ、またご一緒させてください。今後ともよろしくお願いします。

全建らしさでブランドを作る

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